メティス・インテリジェンスの評判とは? リスクやデメリットも解説!

海外の積立商品

ネットやSNSなどでも話題になるようになった「メティス(Metis Grobal Limited)」の評判を聞いたことがあるでしょうか?

メティスの商品は紹介業者が多いということもあり、多くの日本人に売られているのが現状です。ただ、リスクやデメリットの説明が少ないのは大きな問題となっています。

この記事では「メティスとアテナベストの関係」、「インテリジェンスのリスクとデメリット」を解説していきます。メティスの勧誘を受けて契約しようか迷っている人は、今回の内容を読んでから検討してみてください。焦って契約するのは禁物です!

メティスとアテナベストの関係

メティス(Metis Grobal Limited)は、「香港にあるIFA・アテナベスト社が設立した投資会社」のことです。

「メティス」とだけ書いてあるときは、その主力商品である「メティス・インテリジェンス」を指すことも多いです(「メティス・SMART-Ⅱ」という商品もあります)

まず、親会社である「アテナベスト」ご紹介していきます。

アテナベストは、IFA(Independent Financial Adviser:独立系ファイナンシャルアドバイザー)と呼ばれる投資会社のひとつです。金融機関に属さない資産運用アドバイザーであり、独自の立場で金融商品のプランニングを行い、運用の指示を出します。

アテナベストの設立は2007年、香港優良企業TOP100に選ばれたこともあります。

主な業務は、資産運用サービス、ファイナンシャルプランニング、リタイア後の金融資産設計、海外保険商品の取り扱い、ファイナンシャルプラットフォームの提供などです。

ただし、資産運用が本来のメインであるはずのアテナベストですが、投資会社を設立し、金融商品を自社で売り出してしまいました。

それが前述した投資会社メティス(Metis Grobal Limited)であり、専属の金融商品「メティス・インテリジェンス」です。

メティス・インテリジェンスの「3つのリスク」

日本人向けのカスタマーサービスや運用報告会もあり、紹介活動も頻繁なメティス・インテリジェンスですが、あまり良い評判を聞きません。ここではメティス・インテリジェンスの気になる3つのリスクを紹介していきます。

運用成績が悪くても他のIFAに移管できない

インテリジェンスを契約してしまうと、運用会社であるIFAを移管することができません。満期を迎えるまで、アテナベストに運用を任せるしかないのです。

これは非常に大きなリスクです。通常の海外積立投資商品であれば、運用成績や顧客対応、使い勝手などを考慮して自由にIFAを選ぶことができます。しかし、メティスはアテナベスト独自で扱っている商品のため、それができません。

運用が悪くてもIFAを変えることができないため、長期投資の何十年間、元本割れのリスクにおびえるなどの不安は尽きないでしょう。

肝心の運用成績が良くない

運用成績が良ければ、魅力的にも感じますが、実際の運用成績は過去10年間で平均1.5%未満、13年間で見ても1.9%とかなり低い利回りになっています(金融商品や運用プランによって異なります)。

これは香港のIFAの中でも最低のレベルです。これではアテナベストに払う手数料だけで、資産がマイナスになってしまう可能性があります。

販売のやり方に問題がある代理店が多い

これはアテナベストやメティス(Metis Grobal Limited)の問題ではなく、紹介や勧誘する代理店やブローカーの問題です。

長期積立商品を売るとコミッションを多くもらえるせいでしょう。個人のライフプランを無視して30年満期を進めてきたり、もっと悪い場合には「初期口座期間を過ぎたらいつでも減額や解約できる」などと言ってくることがあります。

海外積立は一定額を長期に渡って積み立ててこそパフォーマンスを発揮するものです。代理店選びに失敗すると、メティスの積立で不安になっても相談もできない、解約もなかなかできないといった事態も起こります。

メティス・インテリジェンスの「2つのデメリット」

メティス・インテリジェンスで気を付けなければならないのはリスクだけではありません。気になる2つのデメリットもあるのです。

手数料が高い

独自商品で手数料が安いとの宣伝もあるようですが、合計した諸費用を考えると、想定した手数料よりもかなり割高ではないでしょうか。

プラン手数料のほかに、管理手数料(年間1.44%)、マネジメント費用(年間1%)、初期口座手数料(初期の2年間の積立金に対して年間4.8%)、クレジットカード手数料(年間1%)など、平均すると3.5%程度の手数料が掛かります。

クレジットカード手数料がなければ他の金融商品と変わらないのですが、この手数料がかかるせいで割高になっているのです。

選べるファンドが少ない

他の金融機関では200以上のファンドから選べるのですが、メティス・インテリジェンスはわずか10のポートフォリオしかありません。その時々でファンドを細かくカスタマイズできないため、高いパフォーマンスは期待できないと言わざるを得ません。

メティス・インテリジェンスのメリットは?

リスクやデメリットの多い「メティス・インテリジェンス」ですが、メリットは何かないのでしょうか?

メリットとして代理店が上げているのが、以下の二点になります。

・日本人カスタマーサポートがあること
・運用報告会があること

ただ、アテナベストやメティスは日本国内での金融ライセンスを保有していないため(香港のライセンスはあります)、「国内で営業している」と誤解を受ける可能性もあります。これは厳密にいうと、外為法違反になります。

また、運用報告会があるのも、それだけ必死に日本人顧客を獲得しようとしていることになります。

運用報告会なら良いのですが、ブローカーが主催する「勧誘セミナー」のようなものは特に注意が必要です。

まとめ

今回は、メティスとアテナベストの関係とメティス・インテリジェンスのリスクやデメリットをご紹介しました。

海外金融機関や海外金融商品、IFAの選択は人生を左右することもあります。メティス・インテリジェンスはどうしてもリスクやデメリットが大きいので、あえて選ぶ商品ではないでしょう。

これから積立を検討される方は、信頼できる正規代理店や投資顧問会社と相談してから、納得してIFAを選んでくださいね。

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