海外投資をする際、海外の銀行口座や証券口座を開かなければなりません。
そのため、日本では海外口座を開設するために、海外口座開設ツアーと称して、現地に訪問して口座を開設するツアー事業もあります。
しかし、海外投資に必要な口座を開設するにあたって、とりわけツアーに参加しなければならないということはありません。
こちらでは、海外口座開設ツアーがどんなものなのか、危ない海外口座開設ツアーの特徴などについて掘り下げていきます。
海外口座開設ツアーとは
海外口座開設ツアーとは文字通り、海外に所在のある銀行や証券会社の口座を開設することを目的に現地に訪問するツアーのことを言います。
初めて訪問する国でも、ツアーなので道に迷う心配がなく、口座開設の手続きも自分一人でやるよりスムーズに完了するでしょう。
特に多いツアーは香港視察ツアーで、日本から最も近いタックスヘイブン(租税回避地)であることが理由となっています。
もちろん、口座を開設するだけでなく、現地の観光地を巡るプランを建てているツアーも多いです。
せっかく海外に行くのですから、口座を開設しただけで帰国するのはもったいないですからねw
しかし、海外口座開設ツアーには詐欺ようなものもあるので細心の注意を払わなければなりません。
海外口座開設ツアーは詐欺?こんなツアーは要注意
海外口座開設ツアーには旅費よりも遥かに高額なものがたくさんあります。
例えば、香港の視察ツアーだったら20万円もの大金を参加費としてとっている業者も少なくありません。
香港であれば、「香港エクスプレス航空」を利用すれば2万円ちょっとで往復できます。
しかも、香港の視察セミナーと称して連れていかれた場所がセミナールームの一室だったという話も多いです。
せっかく香港に行っても数時間もの間、セミナールームに閉じ込められるのはなんだか悲しいですよね。
一回の旅費が宿泊費用込みで10万円以内だったら、旅行を楽しむという意味では参加してもいいと思います。
しかし、費用が10万円以上かかったり、セミナーを聞くだけであれば、参加しないほうがよいでしょう。
今ならZoomなどを使ってウェビナーで話を聞けますし、海外口座もわざわざ現地にいって開設する必要もありません。
海外口座開設が目的ならツアーに参加しなくても、日本からクレジットカード払いによって直接金融機関に送金できます。
海外口座開設ツアーで口座を作るリスク
海外口座開設ツアーでは、投資先も決まっていないのにとりあえず海外の銀行口座を作っておきましょうという目的で実施されます。
銀行口座を作るだけなら特に問題がないように思えますよね。
むしろ、いざ海外投資を始めようとした時にスムーズに手続きを済ませることができるように思えます。
しかし、ツアーで口座を開設して、しばらく放置しておくのはリスクが高いです。
銀行口座を長年使っていないと、口座が凍結されてしまうというリスクがあります。
そのため、口座開設のためだけに海外口座開設ツアーに参加するのはやめておいたほうがいいです。
海外口座を開設する時にはしっかりと投資先を決めてからにしましょう。
このように詐欺とまではいかなくても、参加者が損をしてしまう海外投資セミナーやツアーがあります。
詐欺セミナーの特徴を以下の記事でまとめているので一度ご確認ください。
まとめ
- 日本の海外口座開設ツアーの訪問先は香港が多い
- 旅行費の相場よりも高額な参加費をとる業者も多い
- 海外口座を開設して使っていない期間が長いと凍結するリスクがある
海外投資を始めるならツアーなどには参加せず、国内で信頼できるIFAを選び、始めるようにしましょう。
もし、旅行に行きたいということが目的の一つとしてあるなら、海外口座開設ツアーではなく、普通に旅行ツアーに申し込むといいですね。
当サイトでは「海外投資を始めたい」という方に無料相談も受け付けているので、問い合わせページからお申し込みください。
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