海外投資(オフショア投資)のメリットとデメリットを解説!

海外投資の基礎知識

海外投資(オフショア投資)にはメリットもデメリットもあります。どうしてもメリットに目がいってしまいますが、デメリットもきちんと把握しておかなければなりません。

この記事では「海外投資(オフショア投資)のメリットとデメリット」について解説していきます。海外投資を検討している人は、メリットとデメリットをきちんと把握してから始めましょう。

海外投資(オフショア投資)のメリット

まずは海外投資のメリットを解説していきます。実際のところ、たくさんのメリットがあるのは間違いありません。

利回りが高い(税金がかからない)

海外投資、特にオフショア地域(税金がかからない地域)では運用中に税金がかかりません。そのため、日本のようにキャピタルゲイン税のかかる国とは比べ物にならないほど資金を増やすことができます。

また、税金面のメリットだけでなく、運用パフォーマンスも優れています。平均で10%の年利を目指すこともできるのです。

もちろん、必ずというわけではありませんが、優秀なIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー:海外投資の運用会社)であればそれくらいの利回りを残しています。

海外投資では長期運用が基本なので、「運用中に税金がかからない」、「運用成績が良い」というのは顧客の最終的な利益に直結していきます。

複利で運用できる

海外投資は自動再投資型の複利運用が基本です。分配金を受け取ることなく次の投資に回せるので、最終的には大きな利益を得られる可能性が高まります。

それに対して、日本国内でよくある毎月分配型の商品だと、気付いたら元本割れしていることもあります。

海外投資では複利運用で雪だるま式に資産が増えていきます。そのため、20〜25年後などの満期には、かなりの資産を得られることになるのです。

分散投資ができる

海外投資を行うことで資金の分散投資が可能になります。米ドルなど、日本円以外の資金を保有しておくことで、リスク分散することができるのです。

万が一、日本円の価値が暴落しても、資産の一部を米ドルで保有していればダメージを抑えることができます。られます。国内資産だけではいつ暴落に巻き込まれるかわからない時代なので、海外にも資産を持つメリットは大きいといえます。

さらに、海外投資では世界中の様々なファンドに分散投資されます。海外投資を行うことで、間接的に世界中に投資できるようになるのです。

為替変動により資産が増える

海外投資では為替変動の影響を受けます。

具体例をあげて説明すると、「1ドル=100円」のときに海外投資を行って海外に資産を移し、「1ドル=150円」のときに資産を日本に戻せば、資産価値は1.5倍になります。

これは単純計算であり、実際には毎月の積み立てで徐々に海外に資産を移すことになるのですが、長期的な円安トレンドを考えると、為替変動により資産を増やせる可能性は大いにあります。

ドルコスト平均法

海外投資では毎月一定額を積み立てるのが基本です。

この手法を「ドルコスト平均法」といいます。投資の手法としては基本であり王道です。ドルコスト平均法により、騰落リスクを抑えることができるのです。

一括投資とは違い、ドルコスト平均法はファンドなどの金融商品が値上がりした時の購入量が少なくなり、値下がりした時の購入量が多くなります。

「安い時にたくさん購入できる」ことになるため、最終的にはリターンも大きくなる可能性が高いのです。

※ファンドの価格が下がり続ける場合にはドルコスト平均法は意味をなしませんが、分散投資をしているため、価格が下がり続けるファンドばかりを購入し続けることは考えにくいです

海外投資(オフショア投資)のデメリット

次に、オフショア投資のデメリットについて解説していきます。メリットだけでなくデメリットも把握することで、不測の事態を防ぐことができます。

途中解約で損をすることがある

海外投資は長期投資が大前提です。途中で解約すると「解約手数料」がかかってしまうため、解約時期によっては元本割れをしてしまう可能性があるのです。

海外投資を行う場合は、途中解約を前提にしてはいけません。満期まで資産を積み立て続けることで、将来的に大きな資産を得ることができるのです。ただ、積み立ての停止、減額、引き出しなどは可能なので、いざとなればいくらでも対応は可能です。

そのような対応ができるとはいえ、基本的には無理のない金額で積み立てを行うことが重要になります。

為替変動により資産が減る

先程、「為替変動により資産が増える」というメリットをご紹介しました。

ただ、これはデメリットになる可能性もあります。満期のタイミングで為替が大きく変動して円安ドル高になると、資産を日本に戻すときに、資産が目減りしてしまう可能性もあるのです。

ただ、先程お伝えしたように、長期的に見れば円安トレンドなので、そのようになる可能性は低いと思います。

また、日本に資産を戻すタイミングや金額は調整できるので、できるだけ損をしないように時期や金額を検討しましょう。

すぐに資産が増えない

海外投資ではすぐに資産は増えまえん。いかに利回りが良いとはいえ、初期口座の手数料などの関係で、資産が増えるまでには相応の時間がかかることにるのです。

5年位で資産が増えることもありますが、「資産が増えてきたな」と実感できるようになるのは10年くらいかかります。

海外投資は、株やFX、仮想通貨などと違い、「1発当てる」というような投資ではありません。一定の資金をコツコツ積み上げてこそ、長期的に資産を増やすことができるのです。

情報収集が難しい

外為法の影響で、日本国内では海外金融商品の宣伝ができません。そのため、海外投資の情報が出回りにくい状態になっています。

個人が自ら情報収集するのは問題ありませんし、契約するのも問題ありません。ただ、販売者が積極的に宣伝や勧誘、商品紹介などをすることはできないのです。

そのため、数少ないネットの情報を集めたり、すでに海外投資をしている人に直接話を聞いたりして、情報を仕入れる必要があります。

また、英語というハードルもあります。英語ができなくても情報を仕入れることはできますが、英語ができる人の方が正確な情報を得やすいのは事実です。

どうしても情報収集が難しい現状はありますが、正確な情報を仕入れることは意識してください。間違った情報や粗悪な商品に踊らされないように細心の注意を払いましょう。

まとめ

海外投資にはたくさんのメリットがあります。その反面、いくつかのデメリットがあるのも事実です。

そのデメリットを踏まえた上で、きちんと海外投資を始めることで、大きな資産を築けるようになります。一概には言えませんし、本人の選択にはなるのですが、預貯金だけしか持たず、日本と共に徐々に沈んでいくよりは良い選択だと思います。

ある程度の余剰資金がある人は、海外投資で将来的なリスクを抑えつつ、資産を増やしていきましょう。

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