海外投資には欠かせない存在なのがIFAです。
IFAと契約する際にはしっかりとデメリットについて理解しておく必要があります。
メリットとデメリットを事前におさえておくことによって、トラブルを回避することが可能です。
気持ちよく海外投資するためにもIFAの特徴について知っておきましょう。
IFAとは【仕組み・業務・報酬体系】
IFAとは、英語の「Independent Financial Advisor」の頭文字を組み合わせた略語です。
IFAとは”独立系ファイナンシャル・アドバイザー“と呼ばれる正規代理店です。IFAはSFC(香港証券先物委員会)のライセンスを持っています。
日本語の呼ばれ方では「独立系フィナンシャルアドバイザー、独立系金融アドバイザー」などさまざま。
IFAは個人投資家とファンドの間ではどんな役割を担い、報酬を得ているのか解説していきます。
IFAの仕組み
IFAは元々イギリスで生まれた職業で、特定の金融機関に属さず、個人の資産管理を目的とするアドバイザーとして1980年代から活躍し始めます。
日本国内ではIFAが出始めたきっかけは1996~2001年度にかけて行われた金融ビックバンです。
金融ビッグバン
1996年11月に第2次橋本内閣が提唱した日本の金融・証券市場制度の大改革のこと。金融市場の規制を撤廃・緩和して、市場の活性化や国際化を図ろうというものです。英国では、1986年にサッチャー首相が実施した証券市場の大改革を、宇宙の始まりの大爆発に例えて「ビッグバン」と呼ばれており、英国のビッグバンと区別するため「日本版ビッグバン」ともいわれます。
引用:三井住友DSアセットマネジメント
日本版金融ビッグバンで金融市場の自由化が進み、個人でも「貯蓄から投資へ」の風潮が強まり、個人投資家をサポートするIFAの職業へのニーズが出てきました。
IFAの業務内容
IFAの役割は
- 投資アドバイス
- 契約手続きサポート
- ファンド運用/スイッチング代行
- 払い戻し・口座変更等サポート
が主な業務です。
日本の個人投資家がマザーファンドを直接契約するためにはIFAを仲介しないといけないので信頼できるIFAを選びましょう。
IFAの報酬体系
IFAの報酬は証券会社やファンドから受け取ります。
顧客(個人投資家)から報酬を受け取るということはありません。
IFAは顧客からは金銭を受け取りませんが、契約した証券会社やファンドからの報酬でビジネスを成り立たせているのです。
証券会社やファンドによってIFAに入る報酬(手数料)は異なります。
IFAを利用するメリット
長期での資産管理が楽になる
IFAは金融機関から独立しているので、転勤がありません。そのため、長期的な相談に乗ってもらえるという点が長所となります。
金融機関に属している営業マンだとノルマを達成しなければならないので、顧客ファーストよりも、自分のボーナスを増やすために手数料の高い金融商品を勧めてくるケースも少なくありません。
また、金融機関に属している営業マンだと、数年で転勤してしまうので、担当者が変わるなんてこともザラにあります。
大切な資産に関する相談相手がコロコロ変わると信頼もできないですし心配になりますよね。
その点、IFAだと会社特有の営業方針やノルマに縛られずに業務を遂行してくれるので、偏りがなく透明性の高いアドバイスをしてくれます。
長期の運用プランでも満期まで相談に乗ってくれるのが最大のメリットと言えるでしょう。
多方面からのアドバイスを受けられる
IFAによっては積立投資だけでなく年金計画や社会保険、不動産投資のローン等のアドバイスができる人もいます。
IFAはFPや税理士の資格を有している人も多く、またはFPや税理士に準ずる知識や経験を積んでいるケースも多いです。
そのため、様々な角度から資産運用のアドバイスすることができるのです。
IFAは全体的に顧客のポートフォリオを整え、資産全体の増加を長期的に計画・管理してくれます。
経験豊富なプロの運用なので安心
海外投資を始める個人投資家ほほとんどは本業で忙しいので、投資の知識と経験を空いた時間で学ぶのは限界があります。
もちろん、資産運用をするからには自分自身で金融知識を学ぶ必要がありますが、足りない知識を補うためには資産運用のプロに任せるほうが安心です。
IFAには証券会社や銀行で働いて独立した人たちが多いため、金融の知識と経験はプロと言っても差し支えありません。
自分で金融知識を本などで学びつつ、IFAにも相談することで一気に金融知識を身につけられることも、メリットと言っていいでしょう。
IFAは資産運用のアドバイスだけでなく、金融商品の受発注サポートまでしてくれるので、誤って金融商品を購入してしまうなんてことを避けられます。
IFAを利用するデメリット
手数料が発生する
個人投資家が直接IFAに手数料を支払うということはありませんが、IFAと契約すると投資先にIFAへの手数料分を支払わなければなりません。
直接、金融機関に投資するよりお金がかかってしまいますが、諸々の手続きや運用サポートをしてくれることを考慮すると、総合的には得することがほとんどです。
手数料は投資先ファンドによって異なりますが、だいたい1~3%と言われています。
この手数料を高いと感じる人も多いと聞きますが、他にかかる手数料と比べるとそこまでダメージは大きくありません。
ちなみに海外投資にかかる手数料は主に下記のようなものがあります。
- プラン手数料
- 初期講座手数料
- 資産管理費用
- ファンド手数料
- クレジットカード手数料
このうち、IFAを仲介してかかる手数料はファンド手数料と呼ばれるものです。
IFAは手数料でビジネスを成り立たせているので、資産を増やすサポートしてくれる謝礼と考えたらそこまで痛くはない金額ではないでしょうか。
企業規模が小さく組織力が乏しい
IFAは金融機関に属しているわけではないので、企業規模が小さいケースがほとんどです。
組織力が乏しく、中には一人で事業を行なっているIFAもあります。
小さい会社だと信頼に足るところなのか、心配ですよね。
ただし、企業規模が小さいということは、人件費や家賃などの経費を削減できるという側面もあるのです。
さらに提携している証券会社のシステムを使用しているIFAだとメンテナンス費用もかからず低コストでの経営を実現しています。
「組織力がない」分、個人の力量が全てなのがIFAの特徴とも言えるでしょう。
会社比較が難しく見極めづらい
IFAは個人も含めると900以上もあります。しかも利用者が多いわけでもないので、比較材料も少ないです。
IFAによって運用指針が異なりますので、自分が求めている運用方法とマッチするIFAを探すのは簡単なことではないでしょう。
では、自分にマッチしたIFAを探すにはどうすればいいのか。
主に2つの方法があります。
- 海外投資サイトの無料相談を利用する
- 海外投資を教えてくれる無料セミナーに参加する
近年、IFAが海外投資の基礎知識を展開するセミナーを開催するケースも増えてきました。
IFAはセミナーを開催するのは、その先の契約をとることが目的ですが、強制はできません。
なので、無料でセミナーに参加して知識を学び、セミナーをしてくれたIFAが自分とマッチ思想だった場合は踏み込んで話を聞いてみてもいいと思います。
また、当サイトでも実施していますが、海外投資に関する相談を無料で行っているサイトもあります。
こういったサイトは優秀なIFAとのツテがあることがほとんどなので、積極的に活用することをおすすめします。
契約するかどうかは相談した後にじっくりと考えればいいので、気楽な気持ちで無料相談に申し込んできてください。
最終的には自己責任
あくまでIFAはアドバイザーという立場なので、実際にどのファンドに投資するかの最終判断は自分自身に委ねられます
信頼できるIFAと出会えたら、素直に言うことを聞くだけでも資産を増やすことはできますが、どんなIFAと契約するにしても、自分で金融知識や市況を調べることは怠らないようにしてください。
資格を保有しないでIFAを名乗る詐欺業者もあるので、騙されないためにも自分の資産は自分で運用する自己責任マインドを持つようにしましょう。
IFAの選び方
海外投資はIFA選びで明暗を分けると言っても大げさではありません。
より確実に資産を増やすためにも信頼できて優秀なIFAを選ぶようにしてください。
IFAを選ぶ時のポイントは下記の通り。
- 正規代理店かどうか
- 顧客のお金を預からない
- 営業許可証があるか
- SFCライセンス
- リターンとリスクの説明があるか
- 「FD宣言」を公表しているか
- IFA登録から3年以上経過している
IFAの選び方はこちらの記事で詳細にまとめているので参考にしてください。
まとめ
IFAのメリットとデメリットについて紹介してきました。
総合的に考えると、海外投資をするならIFAをつけたほうがメリットが大きいです。
IFAは金融のプロですし、海外の市況についても明るく英語も堪能ですので、各種の手続きも安心して任せられます。
もし、あなたが英語が堪能で金融知識もバッチリというケースならIFAは不要かもしれません。
ですが、自分の大切な資産を運用する際に相談できる相手がいるだけでも心強いと思いませんか。
当サイトでは優秀な運用実績をおさめているIFAを紹介できますので、IFAを探しているという方は問い合わせページから無料相談にお越しください。
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